今回の症例は、慢性涙嚢炎を引き起こしていた、鼻涙管閉塞による涙目の患者さんです。
81歳女性、時々ティッシュでなみだをよく拭くようになったとのことで当院を受診されました。
悲しくもないのに、自然と涙がこぼれてきて、よくティッシュで拭いていませんか?
これは異常であり、病気である可能性があります。もちろん問題ない場合やほかの原因がひそんでいるのですが、その中に鼻涙管閉塞というやっかいな病気が隠れているんです。

一見見た目は問題ないのですが、涙を通す検査をしたところ、鼻涙管閉塞がみらえ、多量の膿が逆流してきました!
これは慢性涙嚢炎を引き起こしているサインです。
これを放置すると大きな急性涙嚢炎に発展して、眼球周囲に広がる恐ろしい感染症になる可能性が出てきます。
これを回避するには、そうなる前に診断を付けて、早々に涙嚢鼻腔吻合術DCRという手術を行うのがよいのです。


なみだも結構溜まっています。見た目だけでなく、涙を通す検査をすることも大切です。
早速日帰り全身麻酔で涙嚢鼻腔吻合術DCRを両目同時に行いました。

無事涙の通り道を再建して、チューブを留置しました。
術後1週間ですが、皮膚を切らない、鼻内法で行っていますので、腫れや傷は全くありません。
まだチューブを挿入したままなので症状改善は乏しいです。

こんな感じで入っているのですが、点眼していれば、全く違和感はありません。
術後2か月で抜去します。全く痛くありません。一瞬です。


術後4か月です。チューブは術後2か月で既に抜去しています。
ここで、なみだめがはっきりと良くなったと言っていただけました。
このようにこの手術はもちろん再発などのリスクがありますが、術後結構、自覚症状がよくなったという実感を得やすいのが特徴です。
また一旦通り道を作り直しているので、基本的に今後涙嚢炎になるリスクはかなり低くなり、安心して生活できます。
みなさんも一度なみだめの自己チェックをしてみてはいかがでしょうか。
ご不安な方は当院でいつでも検査できます。
お待ちしております。
【費用】保険診療の場合:
眼瞼下垂(挙筋短縮)手術
健康保険適応 3割負担 50,000円(税込み)@両眼
睫毛内反症手術
健康保険適応 3割負担 40,000円(税込み)@両眼
霰粒腫摘出術
健康保険適応 3割負担 2,100円(税込み)@片眼
*自己負担額は保険負担割合や診療内容により異なります。
*他手術料金は都度お問い合わせください。
【主なリスク・副作用】
- 腫脹、内出血
- 左右差
- 瘢痕形成
- 感染
- 再発
- 再手術の可能性
※掲載写真は患者様の同意を得て掲載しています。
※治療効果には個人差があります。
※掲載内容は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

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