今回の症例は、63歳の目元にできた腫瘍摘出についてです。
目元に腫瘍が出来た場合、摘出するときに注意しないといけないことがあります。
まず、睫毛の生え際に出来ている場合、術後、逆さ睫毛が生えてくる可能性があることです。また、涙点という涙の排水口があるんですが、この近くだとその排水口が詰まってしまうこともあります。
このような構造物に気を付けながら手術しないといけないのですね。また良性か悪性かある程度検討をつけていないと、後々大変なことにもなります。仮に悪性だった場合、大きな拡大切除を追加しないといけないからです。
さて、今回の症例は小学生のころからあった出来ものが、最近大きくなってきたとのことで来院された方です。

右下まぶたの目尻に大きなできものがありますね。

拡大してみると、まず睫毛の生え際から出てきています。この時に術後の逆さ睫毛に注意しないといけないのです。
さて、ここまで大きいと眼球に接していますね。眼球表面を擦って悪影響がでないとも限りません。違和感の原因となります。ですので、ここまで大きければ摘出した方がよいのです。
そのため摘出術をおこないました。術後2週間です。

正面からみたら全く傷はわかりませんね。
顕微鏡でみると・・・

少し凹んでいますが、この程度です。逆さ睫毛も生えていません。
病理検査は良性でした。良性ですから、これで終了です。
簡単な腫瘍ならすぐ摘出できます。是非お困りの方はご相談くださいね。

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