今回の症例は涙小管断裂です。
涙小管断裂とは目まわりの怪我をした時に、下まぶたの目頭がよく切れやすいのです。
しかしそこには涙の排水管である涙小管が走っています。ここが断裂するのです。
するとどうなるかというと、まず下まぶたの支えがなくなり、まぶたの形がいびつになります。
さらに当然ですが、涙があふれて一生止まらなくなります。
早期に手術しないと組織が固まってしまい、元に再建するのが非常に難しくなるのです。
ですから緊急手術が必要なんですね。
では症例を見ていきましょう。
15歳女の子、スポーツ中に怪我をしてから、涙が止まらなくなり、眼科から涙小管断裂を指摘され、当院を受診されました。

左の下まぶたの形状がいびつなのがわかりますね。ここがパックリ裂けているのです。

拡大すると切れているのがわかります。


このように涙があふれてくるのです。早期に再建しないと治りづらくなります。
緊急手術を行いました。なお、この涙小管断裂再建術は非常に難易度が高く、細い管の断端を見つけて、縫いなおさなければいけないのです。さらにまぶたの形状を整えて綺麗に縫わないといけません。
非常に多くの技術が集約された手術なんですね。
では術後を見ていきましょう。
術直後です。


無事再建できました。瞳孔が開いているのは眼底検査をしたためですね。
涙小管の断端を見つけて、専用のチューブを挿入して、綺麗に縫合し直しました。
チューブはしばらくしたら抜去します。
もう少し経過を見ていきましょう。
術後3ヶ月です。

綺麗に縫合されています。まぶたの形状も整い、ケガしたことがわかりませんね。

拡大しても傷はほとんどわかりません。

なみだの量も少なくなってます。ちゃんと涙小管が再建された証拠です。
比較してみましょう。


これだけの差があります。特に若い子でしたので、心配でしたが、無事再建できてよかったです。
このように若い方でも出来るだけ丁寧に手術していますので、是非外傷でも当院に一度いらしてください。
お待ちしております。
【費用】保険診療の場合:
眼瞼下垂(挙筋短縮)手術
健康保険適応 3割負担 50,000円(税込み)@両眼
睫毛内反症手術
健康保険適応 3割負担 40,000円(税込み)@両眼
霰粒腫摘出術
健康保険適応 3割負担 2,100円(税込み)@片眼
*自己負担額は保険負担割合や診療内容により異なります。
*他手術料金は都度お問い合わせください。
【主なリスク・副作用】
- 腫脹、内出血
- 左右差
- 瘢痕形成
- 感染
- 再発
- 再手術の可能性
※掲載写真は患者様の同意を得て掲載しています。
※治療効果には個人差があります。
※掲載内容は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

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