今回の症例は涙小管断裂についてです。なみだ目の緊急手術になります。
なぜ緊急手術なのか。涙小管断裂はまぶたの怪我でよく発症する疾患です。
目頭はよく怪我することが多いですが、この部位には涙小管というなみだの排水管が通っています。
ここが切れるのです。組織は2週間ほどで急速にくっついてきます。
断裂した管がくっついてしまうと再建することが非常に難しくなります。
ですからくっつく前に再建しなければいけない緊急手術に分類されるのです。
術前を見ていきましょう。
50代男性。針金で怪我をして引っこ抜いたら痛みが生じて当院に来院されました。

ぱっとみると左下まぶたがの目頭が腫れているようにしかみれませんが・・・
涙を染めてみると・・・


右目と左目で全然違いますね。左眼の涙があふれています。涙小管断裂を疑います。

ここにわかりにくいですが、Vの字の切れ込みが入っていて、涙小管が断裂しています。
緊急手術を行いました。涙小管を見つけ出し、周囲の組織含めて丁寧に顕微鏡下で再建しました。
術後です。

術後2週間です。傷も綺麗になおってきました。涙も減りました。
もう少し経過をみていくと・・・

術後3ヶ月です。ほとんど傷はわかりませんね。涙小管断裂を放置すると瞼の形も崩れてきます。
無事再建されている証拠です。


左右のなみだ量も近づきました。術前に比べると全然違います。
是非まぶたの怪我をしてしまった時は、当院のような眼科医がいる専門施設や眼科受診をおすすめします。
【費用】保険診療の場合:
・眼瞼下垂(挙筋短縮)手術
健康保険適応 3割負担 50,000円(税込み)@両眼
・睫毛内反症手術
健康保険適応 3割負担 40,000円(税込み)@両眼
・霰粒腫摘出術
健康保険適応 3割負担 2,100円(税込み)@片眼
(*自己負担額は保険負担割合や診療内容により異なります。)
(*他手術料金は都度お問い合わせください。)
【主なリスク・副作用】
- 腫脹、内出血
- 左右差
- 瘢痕形成
- 感染
- 再発
- 再手術の可能性
※掲載写真は患者様の同意を得て掲載しています。
※治療効果には個人差があります。
※掲載内容は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

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