今回の症例は、なみだ目で鼻涙管閉塞の診断がついた方に対する、涙嚢鼻腔吻合術を施行した40代女性です。
なみだ目の中でも重症度があります。特に鼻涙管閉塞については、涙嚢炎に発展することもあるので、ちゃんと治療しないといけない疾患の1つです。
症例をみていきましょう。
40代女性。5、6年前から左眼だけ涙がたまるとのことで、眼科受診されました。なみだの通り道がつまっているからと言われて、当院を受診されました。
術前です。


右目と左目ですが、明らかに左目だけ涙の量が多いことがわかりますね。これは涙を染めて、顕微鏡でみているからわかるのです。

ぱっとみてはわかりませんよね。その為、涙目はちゃんとした診断が必要なのです。
ここで涙を通す検査、通水試験を行いました。結果は左目の鼻涙管閉塞でした。
これは放置すると涙嚢炎などになり重症化するため、ちゃんとした治療が必要なのです。
日帰り全身麻酔で、左の涙嚢鼻腔吻合術を施行しました。もちろん、皮膚を切らない鼻内法です。
術後です。

まずどこも傷がないことをご覧ください。古典的な鼻外法では目頭に大きな傷が出来てしまいます。
当院では原則、鼻内法で施行しております。
涙を染めたものをみていきましょう。

随分なみだが減りました!
比較してみましょう。


全然違いますね。症状も涙がでなくなったと、治療効果を実感されております。
ひとまず涙の通り道が再建できれば、今後、涙嚢炎になる確率もグンと減らせます。
傷を作らない負担の少ない手術で治療しております。
【費用】保険診療の場合:
・眼瞼下垂(挙筋短縮)手術
健康保険適応 3割負担 50,000円(税込み)@両眼
・睫毛内反症手術
健康保険適応 3割負担 40,000円(税込み)@両眼
・霰粒腫摘出術
健康保険適応 3割負担 2,100円(税込み)@片眼
(*自己負担額は保険負担割合や診療内容により異なります。)
(*他手術料金は都度お問い合わせください。)
【主なリスク・副作用】
- 腫脹、内出血
- 左右差
- 瘢痕形成
- 感染
- 再発
- 再手術の可能性
※掲載写真は患者様の同意を得て掲載しています。
※治療効果には個人差があります。
※掲載内容は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

コメント