今回の症例は右上霰粒腫に対して日帰り全身麻酔で霰粒腫摘出術を行った、5歳男の子です。
まず霰粒腫ですが、まぶたの板(瞼板:けんばん)の中に油の分泌する管がたくさんあるのですが、ここの出口が体質で詰まってしまうことがあります。
そうすると、どんどん油が溜まっていくのですが、一定以上溜まると体が異物と認識して攻撃し始めます。
となるとどうなるかというと炎症性肉芽腫といって別物にかわるのです。
これが厄介で、どんどん悪循環に陥って、腫れ上がり、まぶたの皮膚を突き破ってきます!
そうなるとやっかいです。薬が効きづらくなるので摘出してしまうしかないのです。
さて症例を見ていきましょう。
5歳男の子です。しばらく前から右上まぶたに出来物が出来てから、どんどん大きくなって破裂したと言って来院されました。

見ていても痛々しいのがわかります。破裂してしまったため、皮膚がボロボロです。赤く腫れ上がっています。
これは霰粒腫が急激に悪くなって進行してしまった結果なのです。そのためこうなったら早期の手術が望ましいです。


拡大しても明らかですね。いかに皮膚が痛んでいるのかわかります。
こうなる前に手術することが非常に大事です。ここまでなると、手術しても傷が残る可能性があります。もちろん手術しても傷は出来るのですが、放置した傷跡を残すより、綺麗に摘出して治った傷の方が断然よいです。
さて、一般のクリニックではこのような小さなお子さんは基本的に手術をすすめません。
なぜなら全身麻酔が可能な設備が普通はないからです。
しかし当院では日帰り全身麻酔が可能で、特にお子さんの手術は多くの実績があります。
1週間以内に手術を行いました。
術後2週間です。

どうでしょうか。術後2週間ですが、綺麗に治っています。傷は二重の中に隠れているので目立っていません。
日帰り全身麻酔手術ですから、短時間の手術で、その日のうちに元気に帰られました。

顕微鏡でみても目立ちませんね。

目を閉じてもかなり綺麗に治っているのがわかります。
そうなんです。手術をした方が傷が綺麗になりやすいのです。
しかし注意点があります。いくら綺麗に摘出しても、再発する方がいるのです。いくら丁寧に手術してもです。
これは体質も関係していますが、やはり再発した場合、再度の手術が必要です。
しかし、基本的にこの手術は短時間ですから、全身麻酔といっても長時間のお腹の手術とは全然違います。
ですからご安心ください。私達も可能な限り短時間の手術を行うようにしています。
お子さんの霰粒腫手術は当院では日常的に行っている手術です。全ての医師が十分な経験を積んでいますので、是非ご相談くださいね。出来るだけ早めの手術を案内します!

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