今回は甲状腺眼症による外来治療経過と眼窩脂肪減圧術の術後経過について解説します。
まず甲状腺眼症は患者さんによっては眼球後方の眼窩内で大きな炎症、つまり火事が起きていることがよくあります。元の見た目に治したいと急いでこの消火をしないまま、手術に挑んだらどうなるか。
火に油を注ぐとありますが、余計炎症が燃え上がるに決まっているのです。
ですから当院では手術を計画する前に、必ず炎症の評価を厳しく行って、完全に鎮火した状態を作り、再燃してこないことをよく観察した上で、最後の最後に手術を希望の方に行います。
ここまで慎重にして行っているのです。では症例をみていきましょう。
10代女性。受診2年前から足の震えや食欲増加、精神的に不安定になってきたため、調べたところバセドウ病らしい症状とわかり、病院に行って調べたところ、バセドウ病と診断されました。
内服で管理していましたが、学校で目まわりの変化を周囲に指摘され、なんとかしたいと思い、当院に来院されました。
そうなんです。バセドウ病は一見、診断しづらい、紛らわしい症状が出ることもあり、診断が遅れることもありえます。なかなか後になってから気づくのです。あるいは、しばらくして目まわりの変化が生じてやっと気づくなど。
ですから、様々な診療科で発見されることがよくあります。
また若い方の目まわりの印象の変化はその子のライフスタイルに大きな影を落とします。自分が気にしていなくても、周囲が指摘したりするものです。
ですから、治療が必要なのです。
では初診時の状態をみていきましょう。

まずはっきりとわかるのが、右上まぶたが大きく引き攣れていることです。また下の白目が見えており、所謂三白眼となっていることで眼球突出していることがわかります。

下をみてもらうと、両眼上まぶたとも、眼球に追いついていないのがわかります。上眼瞼後退といいます。
上直筋という眼球後方の筋肉への炎症が波及して、まぶたを挙げる筋肉にまで炎症が燃え広がっている状態です。
MRIでも炎症が確認されました。そのため、まず手術、ではなく、外来でステロイド治療を行うこととなりました。
若い子に点滴でステロイドを入れるのはリスクがあります。ですから眼球後方にだけ選択的にステロイドを注射しました。注射後、しばらく再発しないことを確認した後の状態です。

だいぶ上まぶたのひきつれが改善していますね。しかし眼球突出はまだ残っています。
眼球後方の炎症も鎮静化しました。ここでやっと手術です。眼窩脂肪減圧術を行いました。

術後1か月です。腫れや内出血は落ち着き、かなり眼球が凹んでいますね。

術後3ヶ月です。違和感ない自然な仕上がりになりました。もちろん術前にしっかり炎症を抑えていましたので、術後の炎症再燃もありません。(しかし注意が必要です。喫煙歴や受動喫煙歴があると結構再発したりします!お気を付けください)
比べてみましょう。


全然違います!ここまで当院ではしっかり治療することができます。
甲状腺眼症の専門施設として、長い実績があります。是非ご相談ください。
【費用】眼窩脂肪減圧術(自由診療)
鹿嶋理事長指名:¥1,650,000
山名先生指名:¥880,000
指名なし(モニター必須):¥440,000
【主なリスク・副作用】
- 腫脹、内出血
- 左右差
- 瘢痕形成
- 感染
- 再発
- 再手術の可能性
※掲載写真は患者様の同意を得て掲載しています。
※治療効果には個人差があります。
※掲載内容は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

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